2005年03月05日

ムービング・ファストボール

【握り】

特にこれといった握りは存在しないが、ストレートと同じようにもっとも指にかかるような握りが好ましい

【変化の仕方】

ストレート(ファストボール)が細かく変化する
握り方によってはスライドしたり、シュートしたり、沈んだりと様々である

【投げるメリット】

1.打撃の際、バットの芯を外しやすい
2.ゴロを打たすのに有効である

【投げるデメリット】

1.回転が不十分だと棒球になりやすい

おそらく今もっとも大リーグで投げられている球、それがこのムービング・ファストボールです

まず当ブログでのムービング・ファストボールは動く速球であり(すべてではない)、似た変化であるツーシームはムービング・ファストボールの中の限定された球であるというように定義しています
本来この球を変化球の区分にしていいものかと思いましたが、直球系ということでこの球も含めました

日本の場合、ツーシームというと[回転したときに縫い目が2回通るという球]という条件が入り、なおかつ大リーグ挑戦1年目の松井秀喜、松井稼頭央が苦しめられた[シンカー気味に変化するストレート]という印象から、[ツーシーム=シンカー気味に変化するストレート]というイメージが出来上がっています

例外としてカット・ファストボールがあります
これはすでに変化球という認識があるため、いまさらムービング・ファストボールという区分に含むかというところにあります
しかし、大リーグではカット・ファストボールもムービング・ファストボールの中に含めれるのではと考えています
これはアメリカでは[ファストボール]と[ブレーキングボール]という二つの認識しかないためで、日本の[直球]と[変化球]という認識と違うためです
ここまで来ると日本の意識とアメリカの意識の違いになってしまうので、はっきりと言い切ることは出来ません

日本も徐々にカット・ファストボールやツーシームなどが取り入れられて来ています
すぐにとはいかないかもしれないですが、変化球だけでなく、アメリカのような認識が日本にも入ってくる可能性は大いにあると思います
そうなると今のような[直球]と[変化球]という区切り方も変わってくるでしょう

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2005年01月31日

SFF

【握り】

人指し指と中指で挟むが、フォークよりもやや浅く挟む

【変化の仕方】

落ちるというよりも沈むという表現の方が適切で、フォークよりも回転が加わる分、変化は小さくなる

【投げるメリット】

1.フォークよりも体への負担が少ない
2.指が短くても投げられる

【投げるデメリット】

1.フォークよりも変化が小さい

20世紀最後の魔球と呼ばれた変化球、それがSFFです

SFFとは略称で正式にはスプリット・フィンガード・ファーストボールといいます
英語のSplit Finger Fastballの頭文字、S、F、FををとってSFFと呼んだり、スプリットやスプリットフィンガーとも呼ばれてたりしています
このSFFは1985年頃、メジャーリーグで大ブームになった変化球で、フォークと違って球速が落ちないまま打者の手元でボールが沈むという変化から、「20世紀最後の魔球」とまで言われた変化球です

日本ではSFFはあまり投げられていないようです
その理由の一つに変化の小ささというのがあります
SFFは落差を抑えた分、球速を出すという変化球であるため、球威が無ければ有効ではないですし、落差が小さい分、打者がタテの変化についていきやすい
そのため、落差があり、三振を取るのに優れているフォークの方が向いているのではと思います

ただSFFが今後有効な変化球になってくる可能性はあります
SFFは球速が速く、変化が小さいため、低めに制球出来れば、ゴロを打たす事も出来ます
それに変化球の名前の中にある「ファストボール」という言葉
ストレートが変化するという点ではカットボールやムービング・ファストボールと共通する部分があります
20世紀最後の魔球が21世紀を代表する魔球になる日がくるかもしれないですね

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posted by sin at 19:36| Comment(6) | TrackBack(0) | 変化球基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月13日

クセ球[まっスラ・ナチュラルシュート]

【握り】

特にない
基本的にはストレートと同じ握りである

【変化の仕方】

人によって変化は変わる
大きな変化ではなく、ナチュラルな変化である

【投げるメリット】

1.天然ムービング・ファストボールなので打者は打ちにくい

【投げるデメリット】

1.目立った欠点ないが、ストレートが変化するということは回転が汚いということが考えられるので若干打者近くの伸びが欠けるのではという仮説が立てられる

隠れた現代の魔球、それがクセ球です

ここでいうクセ球とは、個々の体の使い方など違いによって生まれるものボールの変化のことを指します

時代はいかにストレートを動かすかという方向に動きつつあります
そんな中、昔から投げられていたであろうものがクセ球です
投げられていたといっても、本人には曲げようとする意志はないですし、曲げようとする意志があり、意図的にそうした(握りを変えたり、リリースを変化させたり)のであれば、それはカットボールやムービング・ファストボールになるわけです
この分類方法は、厳選記事のカットボールとはで詳しく書いてあるのでそちらを参考にしてください

このクセ球の使い手ですが、スライド系(まっスラ)では中日・岩瀬、シュート系(ナチュラルシュート)ではロッテ・小林雅が有名な選手です
ともに球界を代表するリリーバーとして活躍しています

ではクセ球は習得できるのかというと、答えは不でもなく、可でもないです
クセ球は投げている本人のフォーム、体の使い方、リリースのタイミングなど、さまざまな要因で異なります
例えば横手投げの場合、ストレートをスパイラルリリース投法で投げなければ、シュート系の変化がかる可能性ある

少し前まではこのようなクセ球は修正の対象になっていました
しかし、打者の打撃技術の向上から、日本にもカットボールが取り入れられ、ムービング系のボールを投げる高校生が出てきたりと、ストレートを動かすという認識が徐々に定着しつつあります
今後、クセ球という自分だけの魔球磨いて活躍してくれる投手が出てきてくれることを期待します

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2005年01月05日

スライダー

【握り】

人指し指と中指をボールの縫い目にかけるように握る
ややストレートよりも外寄りに指をかけると回転がかけやすい

【変化の仕方】

横回転であるため、横にスライドする
回転の向きなど変えることでタテに変化させることも出来る

【投げるメリット】

1.様々な場面で使える
2.打者の打つ体勢を崩すことが出来る

【投げるデメリット】

1.肘が下がり見極められやすい
2.スピードが乗らないと打たれやすくなる

現代野球に欠かせない、使い勝手の良い変化球、それがこのスライダーです

基本的には横回転がかかっている曲がる球のことを指しますが、当ブログでは「カーブスラーブ以外の回転がかかって曲がる変化球」のことをスライダーと定義しています

十数年前までは速球派投手の決め球として重宝されたスライダーですが、現在ではその使用用途は多岐にわたっています
当然、決め球としても使われますが、今ではカウント球としても使われ、その使い勝手から現代野球には欠かせない変化球になっています
その一つの理由として挙げられるのが、習得が比較的簡単であるという点です
ストレートと同じように腕を振り、最後のリリースの瞬間にボールに横回転を加える
カーブように習得に時間がかからず効果的であり、フォークのように指の長さなどをそこまで気にする必要もない

スライダーといっても最近ではかなり多様化してきています
速いスライダー、遅いスライダー、タテのスライダー、小さいスライダー・・・
一人の選手で数種類のスライダーを使いわけていることもあります
これはマシンの導入による球界全体の打撃技術の向上が、スライダーをこのように多様化させたのではないかと思います
そのスライダーも徐々に対応されつつあり、それにとって代わるのがカットボールであり、チェンジアップである

とはいうものの、西武・松坂を代表として多くの投手がこの球を駆使して成績を残しているのも事実です
覚えることが比較的簡単であるこのスライダー
しかし、簡単であるが故に使えるまでには時間がかかる変化球なのかもしれません

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2004年11月07日

パーム

【握り】

親指と小指を使ってボールを手のひらで包み、他の指は立てる

【変化の仕方】

無回転に近いため、空気抵抗を受けながらふわっと落ちる変化である

【投げるメリット】

1.緩急をつけることが出来る
2.打者の目線を変えるのに最適である

【投げるデメリット】

1.腕の振りが遅くなる
2.肩、肘に負担が大きい

打者のタイミングを惑わす、無回転変化球の一つ、それがパームです

最近では西武・帆足がパームを使って先発入りを果たし、ローテの一角を担っています
このパーム、チェンジアップのようにも、フォークのようにも、またカーブのようにも見えてしまう、とても不思議な変化をする変化球です
タイミングをはずすという点ではチェンジアップ、落ちるという点ではフォーク、目線を動かすという点ではカーブと、打者から見ればとても厄介な変化球です

ただ欠点もあります
それは握りが打者から見られやすい、制球が難しいなどといった技術面、肩や肘に負担が大きいといった身体面など様々あります
そのせいか日本で投げている選手は西武・帆足以外には見当たりません

しかしナックルと同じように、決まってしまえば簡単に打てるような球ではない
三振を狙う場面でも使え、緩急をつけたいときにも使えるなど、使い道はとても広い
フォークに挑戦したが投げられなかったという人は一度試してみてもいいのではと思います

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2004年11月06日

スクリュー

【握り】

握りはシンカーと似ているが、スクリューの場合は抜くではなく、回転をかけて投げる

【変化の仕方】

基本的な変化はシュートしながら沈む変化で、シンカーのように挟んで投げるわけではなく、『回転をかけて沈ませる球』である

【投げるメリット】

1.左投手の対右打者への切り札となる
2.この変化球自体をあまり見ないので、打ち損じさせる可能性が高い

【投げるデメリット】

1.高めに浮くと変化せず、長打されてしまう
2.肘への負担が大きい

左投手だけに与えられた魔球、それがこのスクリューです

正式にはスクリューボールといい、左投手の利き手方向に沈む球のことを指します
スクリューの原型はクリスティー・マシューソンの魔球「フェイド・アウェイ」をマシューソンの後輩にあたる左腕カール・ハッベルが投げたことが始まりだとされている

スクリューは左投手のシンカーであると思っている人も多くいると思いますが、実際には違います
これは過去の厳選記事の左投手変化球のいろはで説明してあるのでそちらを参考にしてみてください

左投手にだけ与えられたスクリューですが、魔球と呼ばれる理由はいくつかあります
そう呼ばれる大きな理由は右投手が投げないような変化をするということです
ただでさえ変則投法の多い左投手、その上スクリューの軌道はスピードは遅いものの、シュート気味に変化しながら沈む球筋です
仮に右打者のインコースに投げたとしたら、打者は体を開いて打ちにいくがボールは変化し外へ逃げていき、開いた体では外の球を打つのは非常に困難であるために凡退する
左打者からしてみても、インに食い込んでくる球です
つまってゴロを打たされる可能性が高いはずです

なぜ左投手だけがこのような名前の変化球を持っているかはわかりません
しかし、それだけ特別なものであり、多くの打者を苦しめた変化球であることには変わりありません
自分は右投げなので投げれませんが、サウスポーの人にはぜひ挑戦して欲しいものです

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2004年10月21日

チェンジアップ

【握り】

握りは様々であるが、最近よく使われているのは親指と人指し指で輪を作って握る、サークルチェンジと呼ばれているものである
他にもストレートの握りで指を立てないものやわしづかみなどの握りがある

【変化の仕方】

基本的にはあまり変化はしないが、抜いた球なので勢いがなく落ちるような変化する
サークルチェンジでは中指と薬指に指がかかり、シュート気味に沈みながら変化する

【投げるメリット】

1.球速があれば、緩急をつけるのには最適である
2.タイミングで勝負できる

【投げるデメリット】

1.配球を読まれると危険である

カットボールと共に、近代野球には欠かせない存在、それがチェンジアップです

近年、150キロを越える球でも打たれてしまうという場面をよく見ます
これは打者の技術が打撃マシンによって向上していることを表し、今もなお打高投低の時代が続いています
これに歯止めをかけようと考えられたのがカットボールとチェンジアップです
カットボールは別で解説してあるのでそちらを参考にして下さい

チェンジアップの役割は「打者のタイミングをはずす」というところにあります
つまり使うには、「いかに打者にストレートと思わせるか」ということが重要になってきます
その上で必要なことは「ストレートと同じように腕を振る」ということ
これがチェンジアップの基本線です

その上で変化が加わってきます
現在、主流になっているのはサークルチェンジという、チェンジアップの中でもシュート気味に沈む変化をするもので、西武・松坂が投げていることから脚光を浴びてきました
タイミングがはずされるだけでなく、横の変化もあるので、これから覚えるという人にはこちらをお勧めします

最後に、チェンジアップを投げるには遅い球を投げるという勇気が必要です
『遅球を制するものは投球を制する』
ぜひ、キャッチボールの際に試してみてはいかがでしょうか

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2004年10月11日

シンカー

【握り】

中指と薬指の間で挟み、抜くように投げる

【変化の仕方】

一度浮き上がったように感じ、打者手前で利き手方向に落ちる
浮き上がらず、シュート気味に沈む変化もする

【投げるメリット】

1.見ない変化なので打者を翻弄できる
2.緩急をつけることができる

【投げるデメリット】

1.腕の振りが遅くなる可能性がある

サイドスロー、アンダースローの決め球となる変化球、それがこのシンカーです

高津が大リーグに挑戦、潮崎が引退して日本に代表的な使い手がいなくなった今、ほんとにこの変化球を見る機会が減りました
それだけこの変化球が投げられていないということでしょうか

原因の一つにはやはり故障というものがあるでしょう
高津も日本で投げているときは痛み止めを使って投げていたそうです
しかしサイドスローやアンダースローの決め球としてこれほど優れた変化球はありません

サイドスロー、アンダースローの投手は基本的には横の変化で勝負する投手が多い
手が横から出ることによりスライダー系やシュート系の球が投げやすく、横の揺さぶりがオーバースローよりも利くという利点からである
しかしフォークパームといった変化球は投げにくく、空振りと捕るといった縦の変化球を投げるのには適していません

そこでこのシンカーというわけです
シンカーは利き手方向に変化するものの、基本的には縦の変化に近く、このことがサイドスローに足らない縦の変化というものを補ってくれる

故障というリスクはあるものの、サイドスローには欠かせないシンカー
サイドスローでまだ投げたことがない人こそ、可能性を広げるためにも試してみることをお勧めします

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2004年09月30日

カーブ

【握り】

個人によって様々であるが、基本的には親指と人指し指から抜けやすい握りにするのが望ましい

【変化の仕方】

バックスピン回転とは逆のドライブスピン回転で弧を描きながら曲がり、落ちてくる変化である

【投げるメリット】

1.投球に緩急をつけることができる
2.打者の目線を動かし、打ち損じを誘うことができる

【投げるデメリット】

1.習得までに時間がかかる
2.腕を捻るため、故障しやすい
3.腕の振りが遅いと見極められてしまう

使い手が減っているが、今後かなり有効になるであろう変化球、それがこのカーブです

最初に当ブログではカーブを、「ドライブスピン回転であり、弧描き、球速が遅い球」というように定義しています
上記の条件を一つでも満たしていない場合はスライダーもしくはスラーブという扱いにしています

カーブですが、最近本当に使い手が減ったように思います
自分が知る中での使い手は、巨人・桑田巨人・工藤広島・佐々岡千葉ロッテ・黒木といったベテランの選手ばかり

では若い選手はいないのかというと、本物のカーブを投げている選手は数人だけでしょう
例えば、中日・川上ダイエー・斉藤北海道日ハム・正田ぐらいでしょうか
あげればもう少しいるとは思うんですが、大体の選手がカーブといって投げているのはスライダーやスラーブといったものに近く、カーブというと若干疑問が残ります

本来カーブというものは、大きな弧を描き、打者の目線を変え空振りさせるというものなのです
目線が動くことにより、打者は正確にボールにミートさせることが困難となり、凡退する確率は格段に高くなりますし、カーブは点でとらえなければミートできないため、より打つには難しいでしょう

カーブがなぜ減ってきているかというと、それは取得までに時間がかかるということと故障のリスクを負わねばならないというところにあります

ドライブスピン回転をかけるリリースは一朝一夕ではなかなかできませんし、やはり指先の感覚というものが重要になってきます
指先の感覚は小さい頃からの練習で身につくものだそうですが、現在少年野球ではカーブは禁じられており、その感覚を身に付ける機会を減らしてしまっています
また指導者の指導力不足で間違ったリリースを覚え、故障してしまうというケースもある
このことがあるせいか、少年野球という野球の底辺からすでにカーブは減ってきています

それに今の打者は横の変化にはだいぶ対応できるようになってきていると思います
スライダーでは、なかなか空振りとれないですし、現にカットボールチェンジアップといった、今メジャーで流行の変化球も徐々に入ってきています
この二つの共通点は打者の目線をごまかすというというところにあります
詳しくは各項目で説明してあるので省きますが、カーブも目線を狂わすという点では共通しますし、緩急というところではこれほど優れた変化球はないはずです

参考にメジャーのカーブは日本のカーブよりも球速が速いそうです
これをメジャーカーブというのですが、これはボールからストライクを取るためで、日本とメジャーの配球の違いが見てとれるいい材料になっています

カーブという変化球
奥が深いだけにものにすれば、自分の投手としてのレベルがグンと上がるのは間違いないですね

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posted by sin at 17:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 変化球基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月26日

ツーシーム

【握り】

投げてボールの縫い目が2回通るように握る
シュートの握りとほぼ同じであるが、深く握らず、ストレートと同じように投げる

【変化の仕方】

シュートと似た握りなので利き手方向に変化しながら沈む変化である

【投げるメリット】

1.芯をはずしやすい
2.制球しやすい

【投げるデメリット】

1.棒球になりやすい

ムービング系の先駆け的な球がこのツーシームです

最初に、当ブログではツーシームをムービング・ファストボールの中のシンカー気味に沈む球というように限定しています
本来ツーシームというものはムービング・ファストボール全体のことを指し、「縫い目からずらす」、「縫い目から外す」、「指を寄せる」、「指に力を入れる」、「指を立てる」という五大要素と、支える親指の位置を変えることによりアレンジを加え、ストレート(ファスト・ボール)に変化を加えていくというものです

日本では、ヤンキース移籍一年目の松井に対するツーシームの外角攻めから、「ツーシーム=シンカー気味に沈む球」という観念が出来ています
なのであえてツーシームを「シンカー気味に沈む球」と限定し、その他のムービング系の球をムービング・ファストボールとして扱います
混同してわかりにくいですが、ご了承ください

さて、ツーシームですが、大リーグではストレートは動く方がよいとされているということはテレビなどでよく耳にします
これは打者の芯をはずすためで、こうしなければ投手は長打力のある大リーグの打者を抑えることが出来ないからです
このことはカットボールにもいえることです

知っての通り変化はストレートがシンカー気味に沈んでくる球です
右打者は内角低めに食い込む球に詰まり、左打者は外角低めに逃げる球に泳いでゴロを量産
この現象は一年目の松井秀樹、松井稼頭央の成績を見れば歴然でしょう

現在、大学野球、高校野球、また中学野球といったところでツーシームは力を発揮してきているようです
球速が遅くても、球が揺れさえすれば抑えることが出来る
今後、プロでもツーシームで抑える投手が出てくることを期待させられます

ツーシーム、変化球というと疑問が残りますが、故障のリスクが少なく、効果的に打者を抑えることが出来る
球速が伸び悩んでいる人には、十分試す価値はあると思います

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2004年09月16日

スラーブ

【握り】

ほぼスライダーと同じ握りであるが、握り方一つで縦にも横にもスライドする

【変化の仕方】

指をボールの外側にずらし、横回転を増やすことで横に大きくスライドしたり、やや前に指をかけると縦回転が加わり落ちる変化も加えることが出来る

【投げるメリット】

1.投げることが簡単である
2.大きく変化しやすい

【投げるデメリット】

1.肘が下がりやすい
2.変化にムラが出来やすい

自己アレンジがもっとも出やすい球種がこのスラーブです

この球種、あまり聞かないですが、名前の通り、スライダーとカーブの中間球のことをいうのですが、一般的にはカーブのような放物線を描く変化ではなく、スライダーのように速くスライドする変化でもない、大きく曲がる変化のことを指します
ようするに、カーブにもスライダーにも当てはまらない、大きく曲がる変化球のことをスラーブというわけです

大きく曲がる変化球ということでかなり投げやすいと思います
しかし、近代の日本野球は変化量で抑えることが難しく、ボールの切れ、球質などを重視する傾向が強いため、あまり投げている投手は見ないです

現に自分が見る限り、日本プロ野球では中日・野口の投げる変化球がスラーブではないかなと思います
あと個人的にかなりいい投手だと思うんですが、豊川高校・森福の投げる球もスラーブでしょう

打撃マシンが作れず、打者も見たことのない変化を作ることが出来る変化球、それがスラーブなのです

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posted by sin at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 変化球基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月10日

カットボール

【握り】

ストレートより指を少し外にずらして握る
縫い目は特に決まっていないが、どちらかというと中指によくかかるような縫い目の方が良い

【変化の仕方】

球速がストレートに近く、打者手前で鋭くスライドする変化球で、変化量は少なく、小さく変化するのが特徴である

【投げるメリット】

1.芯をはずしやすい
2.制球がしやすい
3.打者の選球を惑わしやすい

【投げるデメリット】

1.変化が小さいため、甘く入ると打たれる

比較的デメリットが少なく使い勝手が良い変化球がこのカットボールです

正式名、カット・ファストボール
生まれはメジャーリーグ
最初はスライダーの出来損ないで、それに改良を加えたのが今の形です
ボールの回転はジャイロ回転と呼ばれる螺旋回転です
この回転で投げることにより、途中まではサイドスローの投げるストレートのように直線で進みますが、重力によってボールの回転軸が下向きになってくることによって横変化をするため、急激に変化するように見えます

このボールに似た球でまっスラ(ナチュラル・スライダー)というものと高速スライダーというものがあります
この二つとの違いについては厳選記事のカットボールとはで詳しく書いているのでこちらを参考にしてみて下さい

最近になってよく日本でも投げられるようになってきましたが、これは日本の打者のレベルが徐々に上がってきていることを指します
ようはただの変化球の変化量では今の打者を打ち取ることが難しくなってきているということです
なので今の時代、変化球は切れを追求し、いかに打者のタイミングをはずし、打ち損じさせるかというところに重点がいっています
その一つの手段をしてカットボールが出てきました

使い勝手も良く、覚えやすいということもあって、今後さらにカットボール人口は増えると思います

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posted by sin at 13:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 変化球基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月07日

シュート

【握り】

基本的にはストレートより指の間を開けてやや深めに握る
縫い目はツーシームと呼ばれる握りが一般的である

【変化の仕方】

利き手方向に食い込んでいくような変化で、スピードや回転の具合で沈むシュートも投げることも可能である

【投げるメリット】

1.ストライクゾーンの横の幅が大きく使えるようになる
2.インコースに投げることにより、打者を詰まらせ、大きなスイングをさせないように出来る

【投げるデメリット】

1.長く投げていると体が開き気味のフォームになってしまうので、手投げになってしまう可能性がある
2.厳しくインコースをつけないと打たれやすい球になってしまう
3.一般的に投げることで肘や肩を痛めてしまう可能性がある

投球を組み立てる上で、非常に使えるのに使い手が少ない変化球がこのシュートです

敬遠される理由としてはデメリットで挙げた三点が主に挙げられます
フォームが崩れやすい、甘いと打たれてしまう、怪我をしやすいの三点ですが、この解決策としては厳選記事のシュートの勧めで詳しく書いているのでこちらを参考にしてみて下さい

シュートは基本的に逆カットボール(逆カット)という感じで使ってもらうのがいいと思います
使い用途もカットボールと類似する部分が多いです

では上で少し書いた沈むシュートとはですが、これはシュートの球速を少し落とし、下方向の回転を加えたもので、普通のシュートより変化が大きくなります
これは球速を落とし回転に下回転を加えることで重力の影響で沈み、それに伴い変化も大きくなるというものです
こちらはどちらかというと詰まらせるというよりも空振りを狙う球でしょう
この使い分けが出来れば、これだけでかなりの武器になるのではと思います

最後にメジャーにはシュートと呼ばれる変化球はないそうです
理由はシュートはムービング・ファストボールの一種だとされているからで、またメジャーでは逆方向に変化してもカットボールというので、その点からも必要はないかなと思います

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posted by sin at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 変化球基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月05日

ナックル

【握り】

人指し指、中指、薬指の三本を立てて、親指、小指で支えながら握る
しかし日本人は比較的手が小さいので、立てる指を人指し指、中指の二本にしてもよい

【変化の仕方】

変化は知っての通り、『揺れながら落ちる』下方向の変化である
これはボールに回転がほとんどなく(正確には4分の1回転)、空気抵抗を受けて途中からボールが回転を始めるため、不規則に回転がかかり変化する

【投げるメリット】

1.決まれば誰も打てない究極の変化球なので、これがあれば他の変化球は覚える必要なし
2.魔球を投げれると自慢できる

【投げるデメリット】

1.リリース自体が特殊なので制球が難しい
2.フォームも特殊になってしまうので、ストレートが極端に遅い
3.物に出来るかどうかは未知数

はっきりいって、自分が知る中でもっとも難しい変化球です
なにが難しいかというとすべてです!
順に追っていくなら・・・

一つ目はリリースです
知ってのとおりナックルのリリースは『リリースする瞬間にボールを押しながら弾く』といった感じです
このようなリリース方法で制球をつけることはほんと困難です

二つ目はフォームです
メジャーのウェイクフィールドという投手をご存知でしょうか
彼が今、現存する最後のナックルボーラーです
その彼の投球フォームですが、ほんとキャッチボールのようなフォームで投げます
ナックルは無回転のボールです
少しでも回転があってはナックルでは無くなってしまいます
なので少しでも回転が加わらない、且つ制球がつくフォームということでこのようなフォームになったのではと思います

あとは日本の野球教育です
日本はどうしても型にはまったものを教えようとする習慣が昔からあります
なのでナックルのように投げる投球フォームがおかしなものはなかなか覚えさせようとはしないでしょうし、異端と思われ矯正させられる可能性もあります

しかし『本物のナックル』をものにさえ出来れば
一気に高校のエース、プロ野球、はたまた大リーガーにだってなれる可能性のある変化球でもあります
なので本気で挑戦する人は野球人生をかけてトライしてみてください
ちなみに参考にまで・・・
日本で投げれているナックルはみなナックルカーブというものです

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posted by sin at 13:39| Comment(5) | TrackBack(0) | 変化球基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月03日

ナックルカーブ

【握り】

基本的な握りはカーブと同じだが、人指し指は第一関節のところまで曲げ、中指は添えるように握る

【変化の仕方】

この変化球は投げるときに人指し指で弾いて回転をかけるため、大きく弧を描き落ちるという変化です

【投げるメリット】

1.指で弾いて強制的に回転をかけるため、変化量が大きい
2.あまり見ない変化球なので、タイミングが取りづらい

【投げるデメリット】

1.指で弾くため、制球がしにくく、すっぽ抜けが多くなる
2.変化にムラが出来やすい
3.リリースが不自然になりやすい

日本で投げられているナックルはすべてこのナックルカーブです
握りは一応例として一つ出しましたが、この変化球に関しては自分のフィーリングに合う握りにするのがいいと思います
基本的には上に書いてような握りで人指し指を弾きながら、捻って投げるというとても高度なリリースです
この変化球、ヤンキースのムッシーナ投手が投げていることで有名ですが、日本でも潜在的に投げている人はいると思います
しかし特有の握りから制球がつかない、変化量が大きいので自分の思ったように変化球をコントロールできないなどの理由で断念しているように思えます
それに日本人の手の大きさ、握力などの身体的理由からもなかなか向かないというところもあります

ですが・・・
フォークは指が短くて投げれない
チェンジアップもいまいち抜けが悪い
でも落ちる変化球が欲しい!
という人はチャレンジしてみてもいいかもしれません

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posted by sin at 23:46| Comment(4) | TrackBack(1) | 変化球基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月04日

フォーク

【握り】

人指し指と中指で挟んで投げる

【変化の仕方】

挟んで投げるためにボールの回転がストレートよりも少なく、バックスピンによってボールに発生する揚力が弱いため、重力によって落下します

【投げるメリット】

1.ストレートと同じ腕の振りで投げるために球種の判断が難しい
2.球筋が途中まで似ているので選球が難しい
3.タテの変化なので目線がついていかず対応が難しい

【投げるデメリット】

1.制球が安定しない
2.変化量、切れなどにムラが出来やすい
3.挟んで投げるために肩、肘を痛める可能性が高い

最近ではシュート気味のフォークやスライダー気味のフォークなどのヨコ変化を加えたものも投げられていて、主に三振を取りにいく場面でよく投げられ、カウント球としてはあまり使われないようです
詳しくは厳選記事の変化しつつあるフォークを参考にして下さい

投げ方としては最初に書いたように人指し指と中指で挟み、気持ちストレートより手首を利かせる感じで投げます
投げる時は高めに浮かないように、打者の腰から下に意識を置いて投げるとよいと思います

よく指の短い人は向かないといいますが、そういう人は無理に挟まず、親指と人指し指で挟むように持ち、投げるとよいと思います
この投げ方はビートたけし氏もやっているので、参考にまで試して下さい

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posted by sin at 15:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 変化球基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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