2004年06月12日

ジャイロボールとは

とうとうこの内容について書くときが来ました

今までいろんな本やホームページの記事を見てきましたが
正直、あれだけの内容じゃほんと不満です
誤解を招くような記事もあります
中には、全然検討違いな物もありました

というわけで『ジャイロボール』とは?

多くの人がジャイロボールのことを「究極のストレート」と思っていると思いますが、まずはこの概念から少し離れてもらいます

先に結論をいうと

『ジャイロボールとは空気抵抗を最大限に生かした現象のことを指します』

なのでこのジャイロボール、ストレート、変化球のどちらにでも応用が可能です

例えば、カットボールもジャイロボールによる変化球の一つです
あと、川尻投手が『ブレーキングボール』としても利用しています
その中にはカーブのような変化をしたり、チェンジアップのように見えたり、この頃よく聞くツーシームジャイロだったりと様々ですね

参考にまで

『ツーシームジャイロとは球速は遅いが、ストレート以上に伸びがある球』

ですね
書いた通り球速が遅いのに、ストレート以上に伸びがある
使い手としては、サブマリン投法のロッテ・渡辺俊介投手が有名です
説明ですがこれは別に機会にでも・・・
パ・リーグはテレビ放送がほとんどないのでこの球自体を見ることが出来ないのは残念なのですが、もし見る機会があれば、球速110キロ代の変化しない球に注目してください
それがツーシームジャイロです

では本題に戻ります

変化球以外にもサイドスローやアンダースローの投手のストレートにもジャイロボールが内在しています
この回転でストレートを投げないとボールがシュートしてしまうため、潜在的に投げているというパターンが多いと思います

問題はオーバースローなんですが・・・
この投法でストレートのジャイロボールを投げる投手がいないとは断言は出来ません
しかしこのような未確認のものを求めてフォームを崩していくよりも、切れや球速に磨きをかけた方がよい気がします
『ジャイロボーラー』という肩書きに踊らされては自分を見失うだけですから

あとは投げ方ですが、当然そんなものはありません
一般的にジャイロボールを投げる方法としてスパイラルリリースなどがあげられています
特にこのスパイラルリリースは効率良くボールに力を伝える一つの方法であるため、ジャイロボールを投げる説明としては説得力に欠けます
それにカットボールを投げるのにスパイラルリリースはいりませんよね
なのでこれをしても投げれるわけがない
ただ球の切れはよくなると思います
やって損はないと思いますが、ジャイロボールを投げたいという理由だけでやるならやめた方がいいですね

最後にジャイロボールは空力学の一部で、それを分析にて野球に応用したものだと自分では解釈しています
解析した人(どっちだったか忘れましたが)が日産の新型スカイラインの空力のテストか何かに携わっていたような・・・

なにはともあれこのジャイロボール
自分的には「ジャイロボール」っていう名前は紛らわしいので「ジャイロ効果」とした方がわかりやすく、混同しなくていいと思うのですが・・・
今後はストレート、変化球という小さな範囲ではなく、もっと大きな範囲で見ていくべきだと思います
そうすることで今後さらに野球界は発展する・・・かもしれません

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posted by sin at 21:59| Comment(15) | TrackBack(2) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジャイロボールとは今注目をあびている魔球のような球です。空気抵抗が少なく、バッターの手元でちょっとホップする球のことです。
 しかしこのジャイロボールには欠点があり空気抵抗が少ない分バットに当たったときよくとびます・・・
いわいる軽い球です変化球と使い分けて初めて生きる球だと思います。
Posted by SATOU at 2004年10月28日 21:43
ジャイロボールとは、ボールの名称ではなく、ボールに起こっている現象の総称です

なので当然、ストレートにも応用が出来ますし、変化球にも応用が出来ます

変化球の例でいうならカットボールがあります
説明は省きますが・・・

あと「ジャイロボール=軽い球」ですが、一概にそうということは出来ないと思います
回転数の高い球が軽く感じるということは聞いたことがありますが、空気抵抗が少ないためによく飛ぶということは聞いたことありません
軽い球や重い球という表現自体ありえないという考えもありますし、未だにわからないというところが真実ではないでしょうか

最後に上記の回答に不服があるのであれば、SATOUさんのコメント内容を簡単にでも説明していただけるともう少し詳しく返信できるのですが、現段階ではこれが精一杯です
Posted by sin at 2004年10月28日 22:49
2シームジャイロというのは、ボールの白い面がキャッチャー方向を向いてジャイロ回転していく球ですよねぇ。バッターからすると思った以上に来なくて、バッターが待ちきれずにつんのめる球だと思うのですが。渡辺俊介投手が投げている伸びのあるストレートは4シームジャイロのほうだと思います。
Posted by onijun at 2005年01月15日 23:09
こんばんは!

TB、コメントありがとうございます
onijunさんのブログ、サイト少しだけ拝見させていただきました

自分はこの記事は、onijunさんのサイトの参考文献にある「ピッチングの正体」と「魔球の正体」、そして自分が今まで見てきた事、体感したことをまとめて書いたものです

ツーシームジャイロ、onijunさんの説明通りで良いと思います
よくいうブレーキングボールですよね
ただ他の変化球と違うのが、確か「ほぼストレートと同じ軌道で来る」というところだったと思うのですが・・・ちょっと記憶が曖昧なので違うかもしれないです

>渡辺俊介投手が投げている伸びのあるストレートは4シームジャイロのほうだと思います。

これに関してなんですが、ちょっと記事の説明が足らなかったです
本当は、「渡辺俊介投手はツーシームジャイロを変化球として使っているのであって、ストレートはツーシームジャイロではない」という解釈でとっていただけるとうれしいのです
Posted by sin at 2005年01月16日 01:53
渡辺俊介投手は4シームジャイロも、2シームジャイロも両方投げています。
4シームジャイロはストレートとして、2シームジャイロはスライダー・カーブとして投げています。
オーバースローでも、小嶋投手など、ジャイロボールを投げる投手はいます。
ジャイロ系のカッターを投げる投手では、リベラが有名です。
Posted by それいた at 2005年02月26日 20:34
コメントありがとうございます!

そうですね、渡辺俊介がジャイロボールを使ったストレートや変化球を投げているのは有名な話ですよね

ただ、大阪ガスの小嶋(元遊学館)がジャイロボールを使ったストレートを投げているという話はよく聞きますが、根拠はないですよね
特に新聞上で上がったわけではないですし、本人に確認を取ったわけでもないですし、うわさの域を出ていません
確かにすごいストレートを投げていますが、それがイコールジャイロボールかというと疑問がわきます

あと、リベラのカットですが、自分は未確認なので正直わかりませんが、カットボールなのでジャイロ回転、いわゆる螺旋回転である可能性は高いと思います
Posted by sin at 2005年02月26日 20:58
ジャイロ効果ですか。
ジャイロ効果について科学的に書かれているサイトって少ないですよね。
ネジのように回転がかかると空気抵抗が減るってのがそういうサイトに書かれていますね。
って事は純粋なネジのような回転に近ければ近いほど初速と終速の差が小さくなるのではないでしょうか?
だから純粋なジャイロはフォークみたいに落ちると思います。
いかがでしょうか?
Posted by 電波ブラシ at 2005年02月27日 19:07
ジャイロ効果っていうのはあくまで自分の中での解釈です

どうもジャイロボールってなると他の変化球名と混同して本来の意味がわからなくなるので
今までこの手の本をだいぶ読んできましたが、こう解釈する方が自然だと思います

正直、純粋なネジ状の回転をさせることはとても困難だと思います
現に地球には重力というものが働いています
これによってリリースした時点では純粋なネジ状の回転でも打者近くまで行くと回転軸が重力によって傾いてしまいます
これによって横に変化したり、下に落ちたりするのではと考えています
それと平行して通る縫い目が2回だったり、4回だったりすることでまた空気抵抗が変化したりでまた変化が変わってくるということもあると思います

自分は物理学が専門ではないのでこんな感じでしか説明できませんし、はっきりとした回答は出来ませんが、あくまで自分はこのように解釈しています
Posted by sin at 2005年02月27日 22:49
レスありがとうございます。
うろ覚えなのですが、ジャイロ効果というのは、回転軸を一定の向きに保つ性質です。
回転している独楽が倒れないのは、ジャイロ効果のためです。
そのジャイロ効果を利用したおもちゃ、x−zyroの名から、ジャイロボールと命名されたと、認識しております。
しかし、sinさんの指摘された通り、重力によって回転軸は運動方向よりズレてしまいます。
その結果ボールが左右に変化する、そういう変化球を、私はジャイロ系の○○とよんでいます。

小嶋投手は、雑誌(野球小僧)などのインタビューで、ジャイロボールを投げていると言っています。スロー映像でもジャイロ回転を確認できました。2シームジャイロも投げるとか。
Posted by それいた at 2005年03月16日 18:10
返信ありがとうございます!
ジャイロ効果がそのような意味なのは知っています
ですが、まぁ意味合いとして自分ではそのような言葉で解釈しているということです
なんで誤解を招いたのであればここで訂正いたします

あと、ジャイロ系○○っていう書き方はいいですね
わかりやすいですし、誤解をうみにくと思います
それに小嶋投手の件ですが、野球小僧に書いてあったのですか!
正直、知りませんでした
野球小僧は愛読していますが、隔月必ず買うというわけではないので・・・
まさかそこに書かれていたとは不覚でした

情報ありがとうございます!
Posted by sin at 2005年03月18日 01:04
拝見させていただきました。

一般にジャイロボールと言われるボールは、螺旋回転、つまり回転軸が捕手向きのボールのことだと思います。よくピストルの弾のように回転するなんて聞きます。
図にするとこんな感じでしょうか↓
(「―」は投球の回転軸)

打者 ― 投手

ただ、これだと空気抵抗は減って減速しなくなりますが、揚力が無いのでボールは球速が落ちないままストンと落ちます。松坂投手が投げる落ちるスライダーはこれだったと記憶しています。
ボールが落ちないようにするには、回転軸をやや上向きにすればいいです。

打者 \ 投手

こうすると、空気抵抗が少なくなることで減速しない、相対的に伸びのあるストレートが投げられます。

また、ボールを手で持って回せばわかりますが、4シームジャイロは一定のリズムで縫い目が空気を掻きます。これにより、比較的安定した回転軸を維持します。
ですが、2シームジャイロは空気を掻くリズムが4シームのように単純でないので空気の流れが変わり、回転軸がずれます。
これが変化するジャイロのもとではないでしょうか。変化するジャイロはほとんど2シームだと思います。

以上が私がジャイロボールと解釈しているものなのですが、実際どうなんですかね。
Posted by KON at 2005年04月14日 23:29
上の記述は何度も本を読んだのでわかります
おそらく理論的に考えるとこのようになるのではないかと考えています

一応、上の記事はこのことを考慮して自分なりの考えを書いたものなので、正直なんともいえません
実際にどうかといわれても、正直わからないというのが本当のところです

ただ、本に書いてあることがすべて正しいと言う事はないと思いますし、間違っているという事もないということはいえると思います
一番なのは実際に自分の目で見て確かめる事をお勧めします!
Posted by sin at 2005年04月16日 16:08
僕は、ジャイロボールの球質は重いと聞いているんですけど・・・実際のところどうなんでしょうか?
Posted by 山ピー at 2006年06月17日 16:42
>山ピーさん

返信遅れました。
落ちないナックルのsinです。

さて、ジャイロボールの球質が重いかという回答ですが、答えは重いとは言い切れないです。

「ジャイロボールが重い」という仮説を証明するには、まず、「球質が重い」というのはなにか、ということを定義づけする等のことをしなければなりません。
諸説はあるにせよ、自分の考えでは、

重い=芯を食わない球

ではないかなぁと思っています。
芯で捕らえた打撃は、打ったときの球の感触を感じません。
つまり、投球に対しての打撃が抵抗を感じないということは、球が軽く感じるという表現に近いのではと考えたからです。
とういうことは、重い球というのは、芯で捕らえられなかった球と置き換えることも可能ではないでしょうか。

ジャイロボールという球は本文中の解釈から、あくまで空力学上のボールに起きる効果一つと捉えていますから、一概に「ジャイロボール=重い」という表現が出来るかというとできません。

ただ、ジャイロ効果によって、打者が目に錯覚と起こして、打撃自体に狂いが生じ、芯をはずした状態で打撃を行ったとすれば、重く感じるかもしれません。
今の部分に関してはあくまで推測ですし、確率の問題です。

結局、打つ打者次第というところがホントのところだと私自身思います。
以上、回答の詳細です。
Posted by sin at 2006年06月24日 22:40
ジャイロ系の変化の仕方ですが、風の方を固定して考えると比較的簡単にイメージ出来ますよ。

回転軸はジャイロ効果により一定を保つのに対して、弾道は重力の影響で手を離れた瞬間から次第に下向きに捻じ曲げられます。
このため風の当たる向きは、最初回転軸に一致していても、時間経過と共に次第に下側に回りますが、
マグナス力だけを考えた場合、これは、風の向きを固定して回転軸を上向きに持ち上げるのと等価です。
回転軸が垂直に立った状態はスライダー回転なので、次第に横のスライダー成分が出てくる、と読替える事も出来ます。
ちなみにスクリューも同様に考えると、ジャイロの逆回転なので、次第にシュート成分が出てくる事になりますね。

あと空気抵抗に関してですが、航空機力学入門風に、有害抵抗と誘導抵抗に分けて考えるのは如何でしょうか。

有害抵抗は、音速に対して十分低い場合は速度の二乗に概比例で、比例定数は形状やサイズ等に因ります。
無回転の球体は空気の乱れを引起す為、前方投影面積が同じ水滴型のものより有害抵抗が大きくなります。
ジャイロ回転を与えた場合、空気は螺旋状に掻き回され収束している様なので、
空気の流れ的には、少し水滴型に変形したのに似た効果が出て有害抵抗が減少する様です。

一般のバックスピン系でも、整流による有害抵抗減少効果は在りますが、こちらは誘導抵抗増大の弊害も在ります。
誘導抵抗はマグナス力の二乗に概比例し、そして球に掛かる抵抗は有害抵抗と誘導抵抗の和です。
このため、横軸を回転数/縦軸を抵抗とした場合、バックスピン系では「U」の字型を描く事になります。
フォーク等で空気抵抗が大きいのは、この右肩下がりの領域のためで、
また阪神藤川球児投手ストレートが、クルーン投手のそれより空気抵抗が大きかったのも、右肩上がりの領域に入っている故なのでしょう。

ジャイロ系は、マグナス力が発生しないか或いは小さいため、誘導抵抗の影響を無視でき、
有害抵抗減少の効果がダイレクトに効いてくる感じなのでしょうね。
Posted by mino at 2007年06月13日 01:26
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Excerpt: MLBではもう既に松坂大輔投手のgyroballが有名になっているようだけれど、Wikipedia読むと、どうもジャイロボールって、言わば地球環境問題ならぬ球面環境問題だと思える。
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Tracked: 2007-03-10 21:34
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